共通テストのリーディングで時間内に解き切る!80分の攻略法と勉強の進め方

共通テスト リーディングの出題の特徴を知ろう

共通テストのリーディングは、英語の知識の量よりも、英文を速く正確に読み取る力が問われる試験です。まずは試験の全体像をつかむと、勉強の進め方が決まりやすくなります。この章では、試験時間、配点、出題の形式という3つの視点から、リーディングの特徴を整理していきます。

試験時間80分と配点100点の基本ルール

共通テストの英語は、リーディングとリスニングに分かれています。リーディングは試験時間が80分、配点は100点です。リスニングは試験時間が60分で配点が100点なので、2つを合わせて200点満点の英語になります。

ただし、大学によってはリーディングとリスニングの配点比率を変えたり、換算して使ったりします。国公立大学の二次試験と組み合わせる場合や、私立大学の共通テスト利用入試を考えている場合は、志望校の募集要項で配点の扱いを必ず確認してください。

リーディングは英文の量が多く、1問にかけられる時間が短い試験です。読むスピードがそのまま得点に響くので、最初から「80分で100点分を解く」という感覚で練習を始めるのがおすすめです。

大問6つの構成と文章の種類

リーディングの大問は、第1問から第6問までの6つです。前半は、案内文、Webサイト、SNSの投稿など、日常で目にする短めの文章が中心になります。後半は、物語文や論説文といった長めの文章が登場し、話の流れや筆者の主張をつかむ力が必要です。

大問主な文章求められる力
第1問・第2問案内、Webサイト、投稿など必要な情報を素早く探す力
第3問・第4問ブログ、記事、図表つきの英文要点の把握と図表の読み取り
第5問・第6問物語文、論説文などの長文流れの理解と主張の把握

表のとおり、後ろの大問ほど英文が長くなります。細かい形式は年度によって変わるため、最新の様子は大学入試センターが公開している過去問題や試作問題で確認すると安心です。

求められるのは速く正確に情報をつかむ力

共通テストのリーディングでは、英文を前から順に日本語へ訳していく読み方だと、時間が足りなくなります。大切なのは、英語のまま語順どおりに意味をつかむことです。知らない単語に出会っても立ち止まらず、前後の流れから意味を推測する習慣が役に立ちます。

また、設問で聞かれるのは細かい訳ではありません。誰が何をしたのか、筆者が何を伝えたいのかといった文章の要点です。全部を完璧に理解しようとせず、答えに必要な情報だけを拾う意識を持つと、読むスピードが上がります。

普段の勉強でも、1文ずつ日本語に直すのをやめて、意味のまとまりごとに読み進める練習を始めてみてください。

80分で解き切るための時間配分

リーディングは、知識があっても時間切れで点を落としてしまう人が少なくありません。この章では、80分の使い方を具体的に考えます。大問ごとの目安時間、解く順番、焦ったときの立て直し方まで、本番でそのまま使える形でまとめました。

大問ごとの時間配分の目安

時間配分の目安を表にまとめました。あくまで一例なので、自分の得意や不得意に合わせて調整してください。

大問時間の目安ポイント
第1問約10分設問の条件と本文を素早く照らし合わせる
第2問約12分複数の資料を行き来して答えを探す
第3問約12分段落ごとの要点をつかむ
第4問約12分図表と本文を結びつけて読む
第5問約15分登場人物の気持ちと出来事の順序を追う
第6問約15分筆者の主張と根拠を整理する
見直し約4分マークのずれと迷った問題を確認

合計はちょうど80分です。前半の大問は文章が短いので、ここで時間を使いすぎないことが後半に余裕を残すコツになります。練習では、大問ごとにタイマーを使い、目安時間を超えたら次へ進む癖をつけておくと、本番で慌てにくくなります。

解く順番と見直しの考え方

基本は第1問から順番に解いていく方法で問題ありません。ただし、物語文が苦手なら第5問を後回しにするなど、自分に合った順番を模試で試しておくのも一つの手です。大切なのは、本番で初めて順番を変えないことです。

見直しの時間は短くても、次のような点を確認するだけで失点を防げます。

  • 解答欄のマークがずれていないか
  • 迷った問題に印をつけておいたか
  • 数字や固有名詞が本文と合っているか

この3つは、見直しの時間が数分しかなくても確認できる項目です。特にマークのずれは、知識とは関係なく点数を失う原因になるので、最後に必ず目を通しましょう。

時間が足りなくなったときの立て直し方

残り時間が少ないのに、まだ長文が1つ残っている。そんな場面は、模試でも本番でも起こります。このとき一番避けたいのは、焦って全文を読もうとして、空欄のまま終わってしまうことです。

時間がないときは、先に設問を読み、答えに関係しそうな段落だけを拾い読みします。選択肢を2つまで絞れたら、勘でもよいのでマークします。共通テストはマーク式なので、空欄にするより埋めるほうが得点の可能性が残ります。

日頃の練習から「残り5分になったらどうするか」を決めておくと、本番でも落ち着いて動けます。

点数を伸ばす読み方のコツ

時間配分を整えたら、次は読み方そのものを磨きます。共通テストのリーディングは、コツを知っているかどうかで読むスピードが大きく変わる試験です。ここでは、今日から練習できる3つの読み方を紹介します。

設問を先に読んで探す情報を決める

本文を読み始める前に、設問と選択肢にざっと目を通します。何を探す問題なのかが分かるだけで、読むときの集中の向きが変わります。

たとえば第1問や第2問のような情報検索の問題では、日付、金額、人数、固有名詞が答えの鍵になることが多いです。設問を読んだ時点でそれらに丸をつけておけば、本文を読みながら迷子になりません。

選択肢の細かい違いに先に気づいておくと、本文のどこを丁寧に読めばよいかも見えてきます。最初は設問を読む時間がもったいなく感じるかもしれません。それでも、慣れてくると全体の所要時間はむしろ短くなります。

段落ごとの要点をひと言でまとめる

長文では、段落ごとに要点をつかむ読み方が有効です。多くの英文では、各段落の最初の1文か最後の1文に、その段落で言いたいことがまとまっています。

練習のときは、1段落読むたびに「この段落は〇〇の話」と、3語から5語ほどで余白にメモします。この方法は、第6問のような論説文で特に効果があります。話の流れが地図のように見えるので、設問で聞かれた内容がどこに書いてあったかを探しやすくなります。

英検2級の長文問題は、この練習にちょうどよい素材です。共通テストの勉強と並行して取り組むと、読解の幅が広がります。

事実と意見を見分けて図表も読み取る

共通テストでは、事実と意見を区別させる問題がよく出ます。見分けるときの目印は次のとおりです。

  • 事実の目印は、数字、日付、固有名詞、実際に起きた出来事
  • 意見の目印は、I think、should、probably、in my opinionといった表現

この2つを意識するだけで、選択肢の引っかけに気づきやすくなります。

図表が出る問題では、本文を読む前に軸の名前と単位を確認してください。何の数値を比べているのかが分かれば、本文との対応もすぐに取れます。グラフの形を見て、増えているのか減っているのか、どこが一番大きいのかを先に言葉にしておくと、選択肢を選ぶ時間が短くなります。

今日から始める勉強法と教材選び

読み方のコツが分かったら、あとは毎日の積み重ねです。この章では、教材や学習の場の選び方を具体的に紹介します。英語に自信がない人でも始めやすい順番で並べたので、できそうなところから取り入れてみてください。

単語と文法の土台を固める

どんな読み方のコツも、単語が分からなければ使えません。まずは単語帳を1冊決めて、繰り返すことから始めます。定番としては、『システム英単語』、『英単語ターゲット1900』、『速読英単語 必修編』などがあります。速読英単語は長文の中で単語を覚えられるので、読む練習も同時に進められます。

文法は、時制、関係詞、比較といった高校の基本単元を見直します。『Next Stage 英文法・語法』のような文法書を辞書代わりに使い、間違えた問題の単元だけ読み返す方法が続けやすいです。

楽しく続けるコツとして、週に1回はNHK WORLD-JAPANのニュース記事など、興味のあるテーマの英文を読んでみてください。好きな話題なら、単語の定着も早くなります。

過去問と模試で本番の形式に慣れる

土台ができたら、80分を計って解く練習に進みます。大学入試センターの公式サイトでは、過去の問題や試作問題が公開されています。まずはここから本番と同じ形式に触れてみましょう。

模試は、今の実力を全国の受験生と比べられる貴重な機会です。主な模試の特徴を表にまとめました。

教材・模試特徴向いている人
大学入試センターの過去問・試作問題本番と同じ形式で練習できるまず形式に慣れたい人
河合塾 全統共通テスト模試全国の受験生の中での位置が分かる現在の実力を知りたい人
駿台 共通テスト実戦模試本番を想定した実戦練習ができる時間配分を試したい人
東進 共通テスト本番レベル模試本番に近いレベルで取り組める直前期に仕上げたい人

模試は受けて終わりにせず、解き直しに時間をかけることが何より大切です。間違えた理由が単語なのか、時間なのか、読み方なのかを分けて記録しておくと、次の勉強が決まります。

塾・予備校・アプリを上手に使い分ける

自分だけで進めるのが不安な場合は、塾や予備校、アプリを組み合わせる方法もあります。それぞれの特徴を整理しました。

  • スタディサプリは、関正生先生をはじめとした講義動画で、スキマ時間に読解の考え方を学べる
  • 河合塾や駿台予備学校は、対面の授業と模試がそろっていて、学習のペースを作りやすい
  • 東進ハイスクールは、映像授業を自分の都合に合わせて進められる

自習を続けられる人はアプリ中心、ペースを保つのが苦手な人は塾や予備校を軸にすると、無理なく続きます。英語にまだ自信がない場合は、英検準2級から2級の長文を目標にすると、共通テストへの橋渡しになります。

どの方法を選んでも、毎日少しでも英文に触れることが、リーディング力を伸ばす一番の近道です。

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