関係代名詞と関係副詞を完全攻略!英語初心者でもスッキリわかる使い分けガイド

「英語の関係代名詞と関係副詞って、どう違うの?」——そんな疑問を抱えている方はとても多いです。学校で一度は習ったけれど、いざ使おうとすると手が止まる。そういった経験は、初心者から中級者まで、英語学習者ならほぼ全員が通る道です。

この記事では、関係代名詞と関係副詞の違い・使い方・覚え方を、具体的な例文を交えながら丁寧に解説します。文法の知識だけでなく、「なぜそうなるのか」の理由も含めて説明するので、一度読めば頭の中がスッキリ整理されるはずです。英語を学び直したい社会人の方にも、大学受験を控えた学生の方にも役立つ内容になっています。

関係代名詞と関係副詞の根本的な違い

まず最初に「そもそも何が違うのか」を押さえておきましょう。関係代名詞と関係副詞はどちらも「節をつなぐ接続詞のような役割」を持っていますが、その性質は大きく異なります。この土台を理解するだけで、後の使い分けがぐっと楽になります。

関係代名詞とは何か

関係代名詞(relative pronoun)は、名詞のかわりに使われる代名詞です。直前にある名詞(先行詞)を詳しく説明する節を導く役割を持ちます。

たとえば、”I have a friend.” と “She speaks French.” の2文をつなぐとき、”She” を関係代名詞 who に置き換えて “I have a friend who speaks French.”(フランス語を話す友人がいます)という一文が作れます。

ポイントは「関係代名詞は節の中で主語・目的語・補語といった文の要素として機能している」ことです。上の例では、who は speaks の主語にあたります。このように、関係代名詞を抜くと節の中に文の要素が欠ける形になります。

I met the woman whom you recommended.(あなたが勧めてくれた女性に会いました)← whom が recommended の目的語

代表的な関係代名詞は who・whom・whose・which・that の5つです。「人」には who / whom / whose、「物・事」には which / that を使うのが基本ルールです。

関係副詞とは何か

関係副詞(relative adverb)は、副詞のはたらきをしながら節をつなぐ接続詞です。先行詞となる名詞が「場所・時・理由・方法」であるとき、それに対応した関係副詞を使います。

関係副詞の種類は where(場所)・when(時)・why(理由)・how(方法) の4つです。

This is the town where I was born.(これは私が生まれた町です)← where が in this town の副詞句に相当

関係副詞を抜くと節が文法的には完結していても意味が不自然になることがありますが、節の中に主語・動詞・目的語はすべて揃っているのが特徴です。この点が関係代名詞との最大の違いです。

一目でわかる!関係代名詞 vs 関係副詞の比較表

両者の違いを整理すると、次のようになります。見比べて確認してみてください。

項目関係代名詞関係副詞
品詞の役割代名詞(名詞の代わり)副詞(副詞句の代わり)
節の中での働き主語・目的語・補語になる修飾語(副詞)として機能
抜いたときの節主語や目的語が欠ける文は成り立つが意味が変わる
主な種類who / whom / whose / which / thatwhere / when / why / how
先行詞の種類人・物・事など幅広い場所・時・理由・方法に限定

この表を見るだけでも、両者の性質の違いがはっきりわかります。次のセクションからは、それぞれを詳しく掘り下げていきます。

関係代名詞の種類と使い方を例文で確認

関係代名詞は英語の文章を豊かにするための重要な道具です。それぞれの用法を具体的な例文でしっかり確認しておくことで、読むときも書くときも迷わなくなります。大学受験でも資格試験でも頻出なので、ここで確実に押さえておきましょう。

who / whom / whose の使い方

who は先行詞が「人」で、関係代名詞が節の中で主語になるときに使います。

The teacher who taught me math was very kind.(私に数学を教えてくれた先生はとても親切でした)

whom は先行詞が「人」で、節の中で目的語になるときに使います。口語ではよく who に置き換えられますが、フォーマルな文章では whom が正確です。

The student whom the professor praised won the scholarship.(教授が褒めた学生が奨学金を獲得しました)

whose は「〜の」という所有を示します。先行詞は人でも物でも使えます。

I know a student whose father is a doctor.(お父さんが医者の学生を知っています)

whose だけは所有格なので、whose の後ろには必ず名詞が続くというのが重要なポイントです。

which の使い方

which は先行詞が「物・動物・事」のときに使います。主語にも目的語にもなれます。

The book which I bought yesterday is very interesting.(昨日買った本はとても面白いです)

また、前の文全体を先行詞として受ける非制限用法でも which が使われます。コンマの後に置く形で、先行詞全体に補足説明を加えるのに便利です。

He passed the exam, which surprised everyone.(彼は試験に合格した。それはみんなを驚かせた)

that の特徴と使える場面・使えない場面

that は who や which の代わりに使えることが多く、特に口語でよく登場します。ただし、使えない場面があるので注意が必要です。

that を使える場面:

  • 先行詞が「人+物」の組み合わせのとき
  • 先行詞に最上級・序数(the best, the first など)が付くとき
  • 先行詞が all, every, no などの強調語を伴うとき

上記の条件ではむしろ that が自然な選択です。who や which を that に置き換えるとスムーズに読めることが多くなります。

that が使えない場面:

  • コンマを使う非制限用法(, which は OK だが , that はNG)
  • 前置詞の後ろ(in that ではなく in which が正しい)

この使い分けを意識するだけで、英語の長文読解でも作文でもミスが減ります。

関係副詞 where / when / why / how の使い方

関係副詞は4種類しかなく、それぞれ「場所・時・理由・方法」に対応しているのでシンプルに覚えられます。ただし、先行詞の省略や「前置詞+which」との書き換えなど、少し複雑なルールもあります。順番に確認していきましょう。

where(場所)の使い方

where は先行詞が「場所を表す名詞」のときに使います。節の中では副詞(in which / at which などに置き換えられる)として機能します。

This is the city where I grew up.(ここは私が育った街です)= This is the city in which I grew up.

先行詞(the city, the place, the room など)が文脈で明らかなときは省略されることもあります。

I will show you where the library is.(図書館がどこにあるか教えます)← 先行詞省略

when(時)の使い方

when は先行詞が「時を表す名詞」(time, day, year, season など)のときに使います。

I remember the day when I first visited Kyoto.(初めて京都を訪れた日のことを覚えています)= I remember the day on which I first visited Kyoto.

when も先行詞を省略できます。”Tell me when you are free.”(空いているときを教えて)のように、「〜する時」という意味の名詞節を作ることもできます。

why(理由)の使い方

why は先行詞が reason のときに使います。”the reason why” という組み合わせは非常に頻出です。

Tell me the reason why you were late.(遅れた理由を教えてください)= Tell me the reason for which you were late.

また、”This is why I study English.”(だからこそ私は英語を勉強しています)のように先行詞を省略した形もよく使われます。

how(方法)の使い方と注意点

how は「方法」を表しますが、注意点があります。「the way how」という形は使えません。the way と how は意味が重なるため、どちらか一方だけを使います。

正しい形意味
the way I study私が勉強する方法
how I study私がどのように勉強するか
the way in which I study私が勉強する方法(フォーマル)
the way how I study❌ 誤り・使用不可

この「the way how はNG」という点は試験でも狙われやすいポイントです。確実に覚えておきましょう。

制限用法と非制限用法の違いをマスター

関係代名詞・関係副詞には「制限用法」と「非制限用法」の2種類があります。この違いを理解すると、長文の意味をより正確に読み取れるようになり、英文のニュアンスも表現できるようになります。英語上級者への一歩として、ぜひしっかり押さえておきましょう。

制限用法とは

制限用法(限定用法)は、先行詞の意味を「絞り込む・限定する」ための使い方です。コンマなしで直接続きます。先行詞が「どの〜か」を特定するために欠かせない情報を提供します。

The students who study hard will pass the exam.(一生懸命勉強する学生が試験に合格するでしょう)

上の文では “who study hard” が「どの学生か」を絞り込んでいます。この節がないと、「どの学生が合格するのか」が不明になります。

非制限用法とは

非制限用法(継続用法)は、コンマ(,)を前に置いて使います。先行詞がすでに特定されており、それに補足説明を加えるためのものです。「そして、ところで」のようなニュアンスで読むとわかりやすいです。

My sister, who lives in Osaka, is a nurse.(私の姉は、大阪に住んでいますが、看護師です)

姉が一人だけという前提で、「大阪に住んでいる」という情報が補足されています。コンマを外すと「大阪に住んでいる姉(他にも姉がいる)」という意味になってしまいます。

制限用法・非制限用法の使い分けポイント

  • コンマあり → 非制限用法(補足説明)
  • コンマなし → 制限用法(絞り込み)
  • 非制限用法では that は使えない(which を使う)
  • 非制限用法では節全体を先行詞にすることも可能

コンマ一つで意味が変わる——これが英語の面白いところでもあります。長文読解でコンマに気づけると、文の構造が格段にわかりやすくなります。

「前置詞+関係代名詞」をスッキリ理解する

英語の長文を読んでいると “in which” “at which” “by whom” といった形が登場することがあります。これが「前置詞+関係代名詞」の形で、やや難しく見えますが、仕組みを知れば怖くありません。関係副詞との書き換えとセットで理解すると、より深く使いこなせます。

前置詞が後ろに残る形と前に出る形

関係代名詞の節に前置詞が含まれる場合、その前置詞を関係代名詞の直前に移動できます。

This is the town which I grew up in.= This is the town in which I grew up.(これは私が育った町です)

前置詞を関係代名詞の前に出すと文がよりフォーマルでスマートな印象になります。また、この形では that は使えないことも重要なポイントです。

「前置詞+which」と関係副詞の書き換え

「前置詞+関係代名詞(which)」は関係副詞に書き換えられる場合があります。

前置詞+which の形関係副詞への書き換え意味
in which(場所)where〜という場所
on which / at which(時)when〜という時
for which(理由)why〜という理由
in which(方法)how(the way)〜という方法

書き換えができることを知っていると、長文で難しい形に出くわしたときも「あ、これは where の別の形だな」と読み解きやすくなります。

よく出る入試問題パターン

大学受験や英検・TOEIC では、次のような問題形式がよく出ます。

  • 空所補充問題:which か where か which を問う問題
  • 誤り指摘問題:that を非制限用法で使っていないか、the way how になっていないかなど
  • 書き換え問題:関係代名詞と関係副詞の相互変換

このような問題では「節の中に主語・目的語が揃っているか(揃っていれば関係副詞、欠けていれば関係代名詞)」という判断が鍵になります。

英語学習に活かす!おすすめ学習法と教材・サービス

文法を理解するだけでなく、実際に使えるようになるには練習が欠かせません。関係代名詞・関係副詞を定着させるための効果的な学習法と、おすすめの教材やサービスを紹介します。独学派にも、サポートを受けたい方にも役立つ情報を揃えました。

文法書・参考書で基礎を固める

まず基礎をしっかり固めたい方には、定評のある文法書から始めるのが確実です。

書籍名特徴対象レベル
フォレスト(Forest)図解が豊富で視覚的にわかりやすい。高校英語の定番参考書。初級〜中級
総合英語 Evergreenフォレストの後継版。最新の英語表現に対応。初級〜中級
一億人の英文法(大西泰斗著)ネイティブの感覚を重視。意味のある説明で記憶に残りやすい。初級〜上級
英文法の核(田中健一著)関係詞の本質を深く解説。大学受験・資格試験向け。中級〜上級

参考書は「読むだけ」で終わらせず、例文を音読したり、自分でオリジナルの例文を作ってみたりすることで記憶への定着が格段に上がります。

オンライン英会話・英語学習サービスの活用

関係代名詞や関係副詞を含む文を実際に話す練習には、オンライン英会話が効果的です。代表的なサービスをいくつか挙げます。

  • DMM英会話:月額料金が比較的安く、世界中のネイティブ・非ネイティブ講師と話せる。文法フォーカスのレッスンも選べる。
  • Cambly(キャンブリー):ネイティブスピーカーのみ。フィードバックをもとに表現を磨きたい方向け。
  • Duolingo:無料で使えるアプリ。短時間で文法・語彙を繰り返せるので隙間時間に最適。
  • スタディサプリEnglish:関正生先生による文法解説が動画でわかりやすい。日本人向けに特化した解説が評判。

「読む・聞く・話す・書く」の4技能すべてに関係詞を取り入れることで、理解が定着しやすくなります。まずは一つのサービスを2週間継続してみることを目標にしてみてください。

大学受験向けの予備校・塾の活用

大学入試に向けて文法を完成させたい学生には、専門的な指導を受けられる予備校や塾の利用も有効です。

  • 東進ハイスクール:関正生先生をはじめとする名講師の映像授業で関係詞を体系的に学べる。東大・早慶対策コースも充実。
  • 河合塾:テキストの質が高く、関係代名詞・関係副詞の精読トレーニングが豊富。難関大対策に実績あり。
  • Z会:添削指導で記述式にも対応。関係詞を使った英作文の力を伸ばしたい方に向いている。
  • スタディサプリ(高校生向け):動画授業+演習で自分のペースで進められる。コストパフォーマンスが高い。

どの予備校・塾も体験授業や資料請求ができることが多いので、まずは無料体験から始めてみると自分に合った環境かどうか確認できます。

よくある間違いと混乱ポイントを一気に解消

「わかったつもりでいたのに、テストで間違えてしまった……」そういうことは関係詞の学習でよく起こります。ここでは実際に多くの学習者がつまずきやすいポイントをまとめて解説します。間違いのパターンを知っておくだけで、ミスが大幅に減ります。

who と which と that を混同してしまう

先行詞が「人」なのか「物・事」なのかを見極めずに、なんとなく that を使ってしまうパターンは非常に多いです。

確認の手順として、次の流れで考えてみましょう。

  • 先行詞が人 → who / whom / whose が基本
  • 先行詞が物・事 → which または that
  • コンマが前にある → that は使えないので which
  • 前置詞が前に来ている → that は使えないので which

「人には who、物には which、どちらにも that」という簡単なルールを覚えた上で、that が使えない例外パターンを確認するのが確実です。

関係代名詞と関係副詞の選び方で迷う

「where を使うか、which を使うか」——これは多くの学習者が迷う定番の問題です。見分け方のコツは「節の中に主語・目的語・補語がすべて揃っているかどうか」を確認することです。

This is the place where I met her. ← met の主語(I)も目的語(her)も揃っている → 関係副詞This is the place which I visited. ← visited の目的語が欠けている → 関係代名詞

節の中を確認して「何かが足りない感じがする」なら関係代名詞、「何も足りない・完結している」なら関係副詞、と覚えておくと判断が速くなります。

先行詞の省略に気づけない

関係副詞は先行詞が省略されることがよくあります。例えば “This is where I work.”(ここが私の職場です)という文では、”the place” が省略されています。

また、”Tell me why you left.”(なぜ去ったか教えて)では the reason が省略されています。このような省略形は日常会話や長文に頻出なので、「関係副詞の前の名詞がなくても自然に読める」感覚をつかんでおくと読解が楽になります。

まとめのポイント
関係詞のミスを防ぐには「節の中の構造を分析する習慣」をつけることが大切です。SVOをチェックして「何が欠けているか」を確認するだけで、関係代名詞か関係副詞かの判断がつきます。最初はゆっくり丁寧に確認する練習から始めていくと、やがて自然と速くなっていきます。