副詞と形容詞の違いを5分で整理!英語初心者でも迷わない見分け方

英語を勉強していると、「quick」と「quickly」のように、よく似た形の単語に出会います。どちらも意味は近いのに、使う場所が違うと言われて戸惑った経験はありませんか。

この記事では、副詞と形容詞の違いを、教育現場でよく使われる考え方に沿って整理します。むずかしい文法用語はできるだけ減らし、例文と表を使って、読み終えたあとに自分で見分けられる状態を目指します。

副詞と形容詞の違いは「何を説明するか」で決まる

形容詞と副詞は、どちらも「説明を足す言葉」です。違いは、説明する相手にあります。この章では、基本の考え方を3つの視点から確認します。ここがわかると、あとの見分け方がぐっと楽になります。

形容詞は名詞を説明する言葉

形容詞は名詞を説明する言葉です。「かわいい犬」の「かわいい」にあたる働きで、英語では a cute dog の cute が形容詞です。人や物がどんな様子かを伝えます。

中学1年生の最初のほうで習う big、small、happy、new などは、ほとんどが形容詞です。形容詞は名詞の前に置いて直接くっつけるか、be動詞のあとに置いて主語の様子を言います。たとえば She is kind.(彼女は親切です)の kind は、主語の she を説明しています。名詞や代名詞に関わっていたら形容詞、と覚えておくと整理しやすくなります。

副詞は動詞・形容詞・副詞を説明する言葉

副詞は、動詞や形容詞、ほかの副詞を説明する言葉です。「どのように」「どれくらい」「いつ」といった情報を足します。She runs fast.(彼女は速く走る)の fast は、走るという動作を説明する副詞です。

very は副詞の代表格で、very big のように形容詞を強めたり、very well のように別の副詞を強めたりします。副詞は名詞を直接説明できない点が、形容詞との大きな違いです。説明する相手が「動作」や「様子」なら副詞、と考えてみてください。

日本語に置き換えるとイメージしやすい

日本語にすると、形容詞は「〜な」「〜い」の形で名詞につながります。「静かな部屋」「速い車」がその例です。いっぽう副詞は「〜に」「〜く」の形で動詞につながります。「静かに歩く」「速く走る」です。

この感覚は英語にも役立ちます。下の表に違いをまとめました。

項目形容詞副詞
説明する相手名詞・代名詞動詞・形容詞・副詞
日本語の形静かな部屋静かに歩く
英語の例a quiet roomwalk quietly

表のとおり、同じ「静か」でも、説明する相手が変わると英語の形も変わります。まずは「何を説明しているのか」を確認する習慣をつけましょう。

英語で副詞と形容詞を見分ける3つのコツ

考え方がわかっても、実際の文で見分けるのは別の練習が必要です。ここでは、英検3級や高校入試の問題でも役立つ、手がかりを3つ紹介します。どれも単語を見た瞬間に使える方法です。

語尾の ly に注目する

形容詞に ly をつけると副詞になるパターンは、とても多くあります。quick が quickly に、careful が carefully に、slow が slowly になります。単語の終わりに ly があれば、まず副詞を疑ってみてください。

ただし例外があります。friendly(親しみやすい)や lovely(すてきな)は ly で終わっても形容詞です。また、happy が happily になるように、y を i に変えてから ly をつける変化もあります。ly は便利な目印ですが、最後は文の中での働きで確かめるのが安全です。

文の中での位置で判断する

位置も大切な手がかりです。形容詞は、名詞の前か、be動詞のあとに来ることが多くなります。副詞は、動詞のあとや文の最後、または形容詞の直前に来る傾向があります。

  • This is a fast train.(名詞の前なので形容詞)
  • The train runs fast.(動詞のあとなので副詞)
  • The train is very fast.(形容詞の前なので very は副詞)

同じ fast でも、場所によって働きが変わることがわかります。単語を暗記するだけでなく、文の形ごと覚えると定着しやすくなります。

同じ形で両方使える単語に気をつける

fast、early、late、hard などは、形を変えずに形容詞にも副詞にもなります。「形が同じなら同じ品詞」という思い込みがあると、ここでつまずきます。

単語形容詞の例副詞の例
earlyan early bus(早いバス)get up early(早く起きる)
harda hard test(難しいテスト)study hard(一生懸命勉強する)
latea late train(遅れた電車)come late(遅れて来る)

形が同じ単語は数が限られています。表の3つを覚えておくだけでも、中学英語の問題はかなり読みやすくなります。

間違えやすいパターンと正しい使い分け

見分け方がわかっても、実際の英作文では間違いが出てきます。日本語の感覚に引っ張られて、つい形容詞と副詞を取り違えてしまうためです。この章では、特に多い3つのパターンを取り上げます。

be動詞のあとは形容詞を使う

「彼は上手です」を英語にするとき、He is well. と書いてしまう人は少なくありません。be動詞のあとには、主語の様子を表す形容詞が来ます。そのため He is good. が正しい形です。

日本語の「上手に」につられて副詞を選んでしまうのが原因です。be動詞は「イコール」に近い働きなので、主語と同じ状態を表す言葉が必要になります。「be動詞の右側は形容詞」と短く覚えておくと、とっさのときにも使えます。

感覚を表す動詞のあとも形容詞を使う

look、feel、sound、taste、smell のような感覚を表す動詞も、あとに形容詞を置きます。たとえば「おいしそうに見える」は It looks delicious. です。deliciously とは言いません。

これらの動詞は「〜に見える」「〜に聞こえる」という意味で、主語の状態を説明しています。動作の説明ではないので副詞は使いません。I feel happy.(うれしい気分です)のように、気持ちを伝える場面でよく使うため、早めに慣れておきたい形です。

good と well、hard と hardly の取り違え

good は形容詞、well は副詞です。She is a good singer. と She sings well. を並べて覚えるのがおすすめです。ただし、体調を言うときの I am well.(元気です)は例外で、well が形容詞として働きます。

もうひとつ注意したいのが hard と hardly です。hard は「一生懸命に」という意味の副詞で、hardly は「ほとんど〜ない」という否定に近い意味になります。I study hard. と I hardly study. では、正反対の内容になってしまいます。ly がついても意味が近くなるとは限らない点を、ここで覚えておきましょう。

副詞と形容詞を楽しく身につける学習法

知識として理解できたら、次は使って慣れる段階です。長く続けるコツは、勉強している感覚を減らし、日常の中に英語を混ぜることです。ここでは、気軽に始められる方法を紹介します。

中学英語の教科書で該当の単元を見直す

副詞と形容詞は、中学1年から2年にかけて少しずつ登場します。形容詞は中1の初めに、副詞は中2の「比較」の単元でまとめて出会う教科書が多くなっています。手元に中学の教科書や参考書があれば、該当の単元を開いてみてください。

大学入学共通テストの英語でも、品詞の理解は読解の土台になります。駿台予備学校、河合塾、東進ハイスクールの英文法講座でも、最初に品詞の働きを確認するのが定番です。基礎の整理は、受験でも日常会話でも長く役立ちます。

NHKラジオ講座や英検の問題で耳と目から慣れる

文法を目で理解したら、耳でも慣らしていきましょう。NHKラジオの「基礎英語2」のような番組は、短い会話の中で形容詞と副詞が自然に使われています。通学や家事のあいだに聞くだけでも、英語の語順に慣れていきます。

目標が決まっているなら、英検5級から3級の過去問もおすすめです。品詞を選ぶ問題がよく出るため、学習の成果を確かめられます。正解した問題だけでなく、間違えた問題がなぜ間違いだったのかをメモしておくと、次の勉強に生きてきます。

毎日1文の英作文で使う習慣をつくる

最後は、自分で英文を作ることです。今日の天気や食べたもの、気分などを1文だけ英語で書いてみましょう。It was a cold morning. I walked slowly. のように、形容詞と副詞を1つずつ入れるのがコツです。

完璧な文を目指す必要はありません。間違えても、翻訳アプリや先生に確認すれば、記憶に残りやすくなります。小さな積み重ねが、半年後の大きな自信につながります。ノートの端やスマホのメモなど、続けやすい場所を選んでみてください。

まとめ

形容詞は名詞を、副詞は動詞や形容詞、ほかの副詞を説明します。見分けるときは、語尾の ly、文の中での位置、同じ形の単語という3つの手がかりを使います。

be動詞や look、feel のあとは形容詞を使う点と、good と well、hard と hardly の違いは、特に間違えやすいポイントです。教科書の見直しやラジオ講座、1日1文の英作文を使って、楽しみながら少しずつ慣れていきましょう。使う回数が増えるほど、迷う場面は自然に減っていきます。