もう沈黙しない!英語の疑問文への答え方一覧と楽しく続く会話術

「英語で話しかけられたけれど、YesかNo以外になんて返せばいいかわからず黙ってしまった」
「How are you? と聞かれて、I’m fine 以外の答えが出てこない」

英語学習を始めたばかりの方や、学生時代ぶりに英語に触れる社会人の皆さん、こんな経験はありませんか?

実は、英語のコミュニケーションにおいて最も大切なのは、完璧な文法で話すことではなく、「相手の問いかけに対して、テンポよく反応を返すこと」です。

この記事では、教育アドバイザーとしての長年の経験をもとに、明日から使える「英語の疑問文への答え方」を網羅的にご紹介します。

文法用語が苦手な方でも大丈夫です。シンプルなルールと、会話が楽しくなる「ちょっとした一言」を添えるテクニックを中心にまとめました。

今回は記事の前編として、会話の基礎となる「Yes/No疑問文」と、情報のやり取りに欠かせない「5W1H(前半)」について詳しく解説していきます。

さあ、一緒に「沈黙」を卒業して、楽しい英会話の扉を開けましょう。

目次

まずはここから!基本のYes/No疑問文への答え方

英会話のキャッチボールにおいて、最も基本的かつ頻繁に登場するのが「Yes/No疑問文」です。

相手が確認したいことに対して「はい」か「いいえ」で答えるシンプルな形式ですが、ただ単に Yes や No と言うだけでは、少し素っ気ない印象を与えてしまうことがあります。

ここでは、中学1年生で習う基礎文法を振り返りながら、大人の会話として相応しい、丁寧で自然な返し方をマスターしましょう。

ポイントは「聞かれた形を使って返す」というシンプルなルールです。

Be動詞(Are you…? / Is he…?)で聞かれた場合

「あなたは~ですか?」「彼は~ですか?」と状態や職業などを尋ねる際、Be動詞(am, is, are, was, were)が使われます。

このパターンの基本ルールは、質問に使われたBe動詞をそのまま答えにも使うことです。

例えば、「Are you a student?(あなたは学生ですか?)」と聞かれたら、主語を I に変えて、「Yes, I am.」と答えます。

ここまでは学校で習った通りですが、実際の英会話ではもう少し情報を付け足すと、会話が弾みやすくなります。

以下の表で、基本の答え方と、会話を広げるプラスアルファの表現を見てみましょう。

質問文基本の答え方 (Yes)基本の答え方 (No)会話を広げる一言プラス
Are you hungry?
(お腹は空いていますか?)
Yes, I am.No, I’m not.Yes, I’m starving!
(ペコペコだよ!)
Is this your pen?
(これはあなたのペンですか?)
Yes, it is.No, it isn’t.No, it’s hers.
(ううん、彼女のだよ)
Were you busy yesterday?
(昨日は忙しかった?)
Yes, I was.No, I wasn’t.Yes, very busy with work.
(うん、仕事ですごくね)

このように、Yes/Noだけで終わらせず、「どれくらい空腹か」や「誰のものか」といった情報を一言添えるだけで、相手は次の質問をしやすくなります。

特に「Is this…?」に対しては「It」で受けること、過去形「Were you…?」には過去形「was」で返すことを意識してください。

慣れてきたら、親しい間柄では Be動詞を省略して「Totally!(完全にそう!)」や「Not really.(あんまり)」といったカジュアルな表現も使ってみると良いでしょう。

一般動詞(Do you…? / Did you…?)で聞かれた場合

「~しますか?」「~しましたか?」と動作や習慣について聞く場合は、一般動詞と共に Do, Does, Did が使われます。

この場合もルールは同じで、質問の先頭にある助動詞(Do/Does/Did)を使って答えます

多くの学習者の方が、Be動詞の質問と混同して「Yes, I am.」と答えてしまうミスが見られます。

「Do you…?」と聞かれたら、口が勝手に「Yes, I do.」と動くようになるまで、何度も声に出して練習するのが上達の近道です。

特に過去形の「Did you…?」は、日常会話での登場頻度が非常に高い項目です。

質問文基本の答え方 (Yes)基本の答え方 (No)会話を広げる一言プラス
Do you like coffee?
(コーヒーは好き?)
Yes, I do.No, I don’t.Yes, I drink it every day.
(毎日飲むよ)
Does he play soccer?
(彼はサッカーをする?)
Yes, he does.No, he doesn’t.No, he plays baseball.
(ううん、野球をするんだ)
Did you watch the movie?
(その映画観た?)
Yes, I did.No, I didn’t.Yes, it was amazing!
(うん、最高だったよ!)

表の一番下の例のように、「Did you…?」に対しては、感想(It was amazing!)を付け加えるのが会話の黄金パターンです。

また、Do you like…? と聞かれた際に、大好きであれば「Yes, I do.」の代わりに「I love it!」と答えたり、全く興味がなければ「Not at all.(全然)」と答えたりすることで、感情の度合いを相手に伝えることができます。

助動詞(Can you…? / Will you…?)で聞かれた場合

能力や可能性、未来の意志などを確認する「Can」や「Will」を使った疑問文も、基本的なルールは変わりません。

聞かれた助動詞をそのままサンドイッチして返すイメージを持ってください。

「Can you…?」は「できますか?」という能力を問う場合と、「~してくれませんか?」という依頼の場合があります。

文脈によって答え方のニュアンスが変わるため、柔軟な対応が求められます。

  • 能力を聞かれている場合:事実としてできるかどうかを答える
  • 依頼されている場合:承諾するか断るかの意思表示をする

それぞれのパターンを整理しましょう。

質問文(意図)基本の答え方 (Yes)基本の答え方 (No)より自然な会話表現
Can you swim?
(泳げますか?:能力)
Yes, I can.No, I can’t.A little bit.
(少しだけなら)
Can you help me?
(手伝ってくれる?:依頼)
Yes, I can.No, I can’t.Sure! / I’m sorry, I’m busy.
(いいよ!/ ごめん忙しいんだ)
Will you be free tomorrow?
(明日は空いてる?:未来)
Yes, I will.No, I won’t.Probably. / Maybe not.
(たぶんね / たぶん無理かな)

特に依頼の「Can you…?」や「Will you…?」に対しては、学校で習う「Yes, I can.」よりも、「Sure.(もちろん)」「Of course.(いいですよ)」「I’d love to.(喜んで)」といったフレーズを使う方が、相手に対して前向きで親切な印象を与えます。

逆に断る場合は、単に「No.」と言うと非常に冷たく聞こえるため、「Sorry, I can’t right now.(ごめん、今は無理なんだ)」と理由や謝罪を添えるのが大人のマナーです。

「モノ」と「人」を聞く疑問文への答え方 (What / Who)

Yes/Noで答えられる段階を過ぎると、次はいよいよ具体的な情報をやり取りする「5W1H(疑問詞)」の出番です。

ここが英会話の醍醐味であり、多くの学習者がつまづきやすいポイントでもあります。

まずは、最も頻繁に使われる「What(何)」と「Who(誰)」について見ていきましょう。

これらは文の主役(主語)や目的語を聞くことが多いため、名詞(モノや人の名前)を中心に答えるのが基本戦略です。

フルセンテンス(完全な文)で答えることも大切ですが、実際の会話では「聞かれた核心部分だけを答える」ことも、テンポを良くするテクニックの一つです。

What(何)で聞かれた時のバリエーション

Whatは「何ですか?」と名前や正体を聞くだけでなく、時間、趣味、職業、考えなど、あらゆる「中身」を聞くときに使われる万能選手です。

質問の形によって答え方のパターンがいくつかありますので、代表的なものを押さえておきましょう。

基本的には、文末の語尾を下げて発音することで、「答えてほしい」というニュアンスを伝えます。

質問パターン質問の意味答え方の例(フルセンテンス)答え方の例(省略形)
What is this?これは何ですか?It is a smartphone holder.A smartphone holder.
What do you do?お仕事は何ですか?I am a teacher. / I work for a bank.I’m a teacher.
What kind of food do you like?どんな種類の食べ物が好き?I like Italian food.Italian. / Sushi.
What are you doing?今、何をしているの?I am watching TV.Just watching TV.

特に注意したいのが「What do you do?」です。

直訳すると「あなたは何をしますか?」ですが、これは初対面の会話ではほぼ間違いなく「職業は何ですか?」という意味になります。「I play tennis.」などと趣味を答えないように気をつけましょう。

また、「What kind of…?(どんな種類の~?)」は、相手の好みを深掘りするのによく使われます。映画、音楽、スポーツなどの話題で頻出ですので、自分の好きなジャンルを英語で言えるようにしておくと便利です。

わからないことを聞かれた場合は、正直に「I have no idea.(全くわかりません)」と答えるのも立派なコミュニケーションです。

Who(誰)で聞かれた時のポイント

Whoは人物を特定するための疑問詞です。

「誰が~したの?(主語)」を聞く場合と、「誰を~したの?(目的語)」を聞く場合がありますが、答え方の基本は「人の名前」「自分との関係性」を答えることです。

例えば、「Who is that man?(あの男性は誰?)」と聞かれたら、「That is Mr. Tanaka.(田中さんです)」や「He is my boss.(私の上司です)」と答えます。

ここで一つ、覚えておくと便利なのが「Mine(私のもの)」「Yours(あなたのもの)」といった所有代名詞との組み合わせです。

「Who is this?(これは誰?)」と写真を見ながら聞く場合もあれば、「Whose(誰の)」の意味合いを含んで会話が進むこともあります。

  • Who is playing the piano?(誰がピアノを弾いているの?)
    My sister is.(私の姉です。)
    ※ “My sister is playing.” の省略形です。一般動詞の場合は “My sister does.” となります。
  • Who did you go with?(誰と一緒に行ったの?)
    With my friends.(友達と一緒だよ。)
    ※ “I went with my friends.” と答えるよりも、”With…” で始めた方が会話的です。
  • Who told you that?(誰がそんなこと言ったの?)
    Tom did.(トムだよ。)

「Who questions」への返答で大切なのは、名前を言うだけでなく、「My high school friend(高校の時の友達)」のように、その人が自分にとってどういう存在なのかを付け加えることです。

これによって、相手は「へえ、高校時代の友達なんだね」と話題を広げやすくなります。

【応用】What time / Which などの具体的指定

Whatの仲間として、特定の情報をピンポイントで聞くパターンもあります。

これらは答えが決まっているため、リスニングさえできれば答えるのは比較的簡単です。

ここでは代表的な「What time(時間)」と、選択肢から選ぶ「Which(どっち)」を紹介します。

質問文答え方のポイント回答例
What time is it?
(今何時?)
“It’s” + 数字で答えるIt’s three thirty.
(3時30分だよ)
What time does the movie start?
(映画は何時に始まる?)
“At” + 数字で答えるAt seven o’clock.
(7時ちょうどに)
Which do you like, coffee or tea?
(コーヒーと紅茶、どっちが好き?)
好きな方を答える
または「両方」「どっちも嫌」
Coffee, please.(コーヒーで)
Both!(両方!)
Neither.(どっちも嫌)

「Which(どっち)」で聞かれた時、日本人は遠慮して「Whichever is fine.(どちらでもいいです)」と言いがちですが、英語圏では自分の意思をはっきり伝えることが好まれます。

迷ったときは「It’s hard to choose, but I’ll go with coffee.(選ぶのが難しいけど、コーヒーにするよ)」といったフレーズを使えると、非常に洗練された印象になります。

「時間」と「場所」を聞く疑問文への答え方 (When / Where)

日常会話や旅行先で最も重要度が高いのが、「いつ(時間)」と「どこ(場所)」に関する情報のやり取りです。

待ち合わせの約束をしたり、道を聞いたり、お店の場所を確認したりと、生活に直結する質問ばかりです。

ここでは、前置詞(at, in, on など)の使い分けがポイントになりますが、会話では前置詞を省略しても通じることが多々あります。

まずは「正確に答える」ことよりも、単語だけでもいいので「相手が求めている情報(日時や場所)を即座に出す」意識を持ちましょう。

When(いつ)に対する表現リスト

「When is your birthday?(誕生日はいつ?)」のような固定の日付を聞く場合と、「When can we meet?(いつ会える?)」のような都合を聞く場合があります。

英語の日付や曜日の言い方は、とっさに出てこないことが多いので、よく使う表現をリスト化しておきましょう。

基本的に、具体的な時刻には「at」、曜日や特定の日付には「on」、月や年、季節などの広い期間には「in」を使いますが、会話での返答(単語のみ)ではそこまで神経質にならなくても大丈夫です。

  • 具体的な日時を答える場合
    • On Monday.(月曜日に)
    • Next week.(来週)
    • In December.(12月に)
    • Tomorrow morning.(明日の朝)
  • 過去の出来事を答える場合(When did you…?)
    • Yesterday.(昨日)
    • Two days ago.(2日前)
    • Last night.(昨夜)
    • When I was a child.(子供の時)

会話のテクニックとして、「When are you free?(いつ空いてる?)」と聞かれた時に、具体的な日時が決まっていなければ、以下のように答えることも可能です。

「Anytime is fine.(いつでもいいよ)」
「Ideally, next weekend.(理想を言えば、来週末かな)」

このように、幅を持たせた回答も覚えておくと便利です。

Where(どこ)に対する表現リスト

「Where do you live?(どこに住んでるの?)」や「Where is the station?(駅はどこ?)」など、場所を尋ねる疑問文です。

ここでも前置詞(in, at, on, nearなど)が活躍します。

特に道案内や物の場所を説明する表現は、ジェスチャーを交えながら伝えるとより効果的です。

質問文答え方のバリエーション日本語訳
Where is my bag?
(私のカバンどこ?)
It’s on the table.テーブルのだよ。
It’s under the chair.椅子のだよ。
It’s next to the sofa.ソファのだよ。
Where are you going?
(どこに行くの?)
To the convenience store.コンビニへ。
Home.家(に帰るよ)。
※Homeにはtoをつけません
Just taking a walk.ちょっと散歩してるだけ。

「Where are you from?(出身はどこですか?)」は自己紹介の定番ですが、単に「Japan.」と答えるだけでなく、「I’m from Japan, specifically Tokyo.(日本、特に東京です)」のように詳細を付け加えると親切です。

もし海外旅行中に相手の出身地を聞いて、その場所を知らなければ、「Where is that?(それってどこにあるの?)」と聞き返して会話を広げるチャンスにしましょう。

WhenとWhereを組み合わせた実践会話

実際の約束を取り付ける場面では、WhenとWhereがセットで登場します。

友人をご飯に誘う場面を想定してみましょう。

A: When shall we meet? (いつ会おうか?)
B: How about this Saturday at 6 pm? (今週の土曜、6時はどう?)
A: Sounds good! Where should we meet? (いいね!どこで会う?)
B: Let’s meet in front of the station. (駅の前で会おうよ。)

このように、「How about…?(~はどう?)」や「Let’s…(~しよう)」という提案の表現とセットで覚えると、疑問文への返答からスムーズに次のアクションへと繋げることができます。

単なる「応答」から「会話」へとステップアップするために、自分から提案するフレーズも少しずつストックしていきましょう。

「理由」と「方法」を聞く疑問文への答え方 (Why / How)

ここまで、事実確認のYes/No、具体的な事実を聞くWhat/Who/When/Whereについて解説してきました。

ここからは、少し難易度が上がる「Why(なぜ)」と「How(どうやって)」です。

これらは、事実だけでなく、理由、原因、手段、状態、程度など、より深い内容を説明する必要があるため、英語学習者が最も苦戦するパートでもあります。

しかし、これらを使いこなせれば、相手と深い話ができるようになり、英会話の満足度が格段に上がります。

まずは「Why」の攻略法から見ていきましょう。

Why(なぜ)への基本回答「Because」

「Why do you like English?(なぜ英語が好きなの?)」のように理由を聞かれたら、基本的には接続詞の「Because(なぜなら)」を使って答えます。

学校のテストでは「Because I like foreign cultures.」のように完全な文を書くことが求められましたが、会話ではもっとラフで大丈夫です。

また、不定詞(To…)を使って「~するために」と目的を答えるパターンも頻出です。

質問文Becauseを使った答え方その他の答え方
Why are you studying English?
(なぜ英語を勉強しているの?)
Because it’s fun!
(だって楽しいから!)
To travel abroad.
(海外旅行をするためだよ)
※目的を表すTo不定詞
Why were you late?
(なぜ遅れたの?)
Because I missed the train.
(電車を逃したから)
Sorry, heavy traffic.
(ごめん、ひどい渋滞で)
※名詞だけで原因を伝える
Why not?
(なんでダメなの?/いいね!)
Because I’m tired.
(疲れてるからさ)
No reason.
(特に理由はないけど)

「Why not?」は文脈によって意味が変わる面白い表現です。

相手の提案に賛成する場合(「もちろん!」)と、否定された理由を聞く場合(「なんでダメなの?」)があります。

理由を答えるのが難しい、または特に深い理由がない場合は、「Just because.(なんとなく)」という便利なフレーズもあります。親しい間柄で使ってみてください。

How(どうやって・どんな)の万能性

Howは非常に多くの意味を持つ、最も多機能な疑問詞です。

大きく分けると、「手段(どうやって)」「状態(どんな)」「程度(どれくらい)」の3つのパターンがあります。

それぞれの答え方の「型」を覚えておきましょう。

1. 手段を聞く How (How do you…?)

「どうやって学校に来るの?」「どうやって食べるの?」といった手段を聞く質問です。

交通手段なら「By + 乗り物」、道具なら「With + 道具」を使うのが一般的です。

  • How do you come to school?(どうやって学校に来るの?)
    By bus. / On foot.(バスで / 歩きで)
  • How do you eat sushi?(お寿司はどうやって食べるの?)
    With chopsticks.(お箸を使ってね)

2. 状態を聞く How (How is…?)

「How are you?」に代表される、様子や感想を求める質問です。

形容詞(Good, Bad, Hard, Easyなど)を使って答えます。

  • How is the weather?(天気はどう?)
    It’s sunny!(晴れだよ!)
  • How was your weekend?(週末はどうだった?)
    It was great. I went shopping.(良かったよ。買い物に行ったんだ。)

3. 程度を聞く How + 形容詞 (How long / How much…)

Howの後ろに形容詞や副詞をつけて、「どれくらい~ですか?」と具体的な数値を尋ねるパターンです。

これは旅行英語(買い物、移動)で必須の知識です。

質問パターン意味答え方の例
How much is this?これはいくらですか?It’s 10 dollars.
How many brothers do you have?兄弟は何人いますか?I have two brothers.
How long does it take?(時間は)どれくらいかかる?About 30 minutes.
How far is the station?駅までどれくらい(距離)?Not far. / 5 minutes walk.
How often do you exercise?どれくらいの頻度で運動する?Every day. / Once a week.

特に日本人が苦手としがちなのが「How often(頻度)」です。

「Once a week(週に1回)」「Twice a month(月に2回)」といった回数を表す表現は、丸暗記しておくと診察やレッスンの予約などで非常に役立ちます。


ここまで、基礎となるYes/No疑問文から、5W1Hを使った具体的な情報のやり取りまでをご紹介しました。

これらをマスターするだけでも、日常会話の7〜8割はカバーできると言われています。

しかし、実際の会話はもっと生き生きとしていて、教科書通りにはいかないこともあります。

「How are you? と聞かれて I’m fine 以外で返したい」
「もっと丁寧に断りたい」
「相手の提案に、気の利いた一言で返したい」

そんな、より実践的で「会話が楽しくなる」応用編については、以下でお伝えします。

脱マンネリ!挨拶「How are you?」への答え方バリエーション

英会話のレッスンや海外ドラマで必ず耳にする「How are you?」。

中学の教科書(NEW HORIZONなど)で習った「I’m fine, thank you. And you?」というフレーズは間違いではありませんが、実際の会話では少し堅苦しく聞こえることがあります。

毎回のレッスンの冒頭で「I’m fine」ばかり繰り返していると、会話の広がりも限定されてしまいます。

自分の本当の気分や状況に合わせて答え方を使い分けることで、そこからスモールトーク(雑談)が生まれやすくなります。

気分に合わせたフレーズ一覧を見ていきましょう。

ポジティブな気分の時(元気・絶好調)

「元気です」と伝えるだけでも、その度合いによって表現が変わります。

明るい声のトーンで返すのがポイントです。

英語フレーズ日本語のニュアンス会話のヒント
I’m good!いい感じだよ!Fineよりもカジュアルで一般的。最も使いやすい表現です。
Pretty good.かなりいいよ。「結構調子いいよ」という前向きな響きがあります。
Couldn’t be better!最高だよ!(これ以上良くならないくらい)何か良いことがあった時に使うと、相手も「何があったの?」と聞いてくれます。
I’m doing great.すごく元気にしてるよ。ビジネスから日常まで幅広く使えます。

普通・変わりない時(いつも通り)

毎日絶好調なわけではありませんし、かといって不調でもない。

そんな「いつも通りだよ」というフラットな状態を伝える表現は、大人の会話で非常に重宝します。

  • I’m okay.(まあまあかな。)
    ※言い方によっては「あまり良くない」ようにも聞こえるので、明るく言うのがコツです。
  • Not bad.(悪くないよ。)
    ※「まあまあだよ」という肯定的な意味で使われます。
  • Same as usual.(いつも通りだよ。)
    ※変わりない日常を伝える定番フレーズです。
  • Can’t complain.(文句は言えないね=まあ順調だよ。)
    ※少しこなれた大人の表現です。

ネガティブ・疲れている時(正直に伝える)

英語圏の文化ではポジティブな回答が好まれる傾向にありますが、親しい間柄や講師相手なら、正直に「疲れている」と伝えても問題ありません。

ただし、単に「Bad.」と言うと相手を心配させてしまうので、理由を添えるのがマナーです。

英語フレーズ日本語訳会話を続ける一言
I’m a bit tired.ちょっと疲れてるんだ。I worked late yesterday.
(昨日遅くまで仕事でさ。)
I’ve been better.最高とは言えないかな。I have a slight cold.
(ちょっと風邪気味なんだ。)
Sleepy.眠いよ。I need coffee!
(コーヒーが必要だ!)

会話を続けるための「And you?」

自分の状態を答えた後は、必ず相手にも聞き返すのが「会話のキャッチボール」です。

「And you?」は便利ですが、毎回こればかりだと単調になります。

以下のようなバリエーションを持っておくと、より自然な会話になります。

  • How about you?(あなたはどう?)
    ※And you? よりも少し丁寧で一般的です。
  • How are you doing?(調子はどう?)
    ※相手の質問をそのままオウム返しするのもOKです。
  • Yourself?(あなた自身は?)
    ※カジュアルで短い聞き返し方です。

会話が弾む!相槌(あいづち)とリアクションの答え方一覧

質問に対する「答え」ではありませんが、相手の話に対してどう反応するか(リアクション)も、広義の「答え方」の一部です。

日本語で言う「へえー」「そうなんだ」「すごいね」にあたる表現を英語でスムーズに言えるようになると、相手は「話を聞いてくれている」と感じて、もっと話してくれます。

これを「Active Listening(積極的傾聴)」と呼び、コミュニケーションの授業でも重視されるスキルです。

同意・共感するフレーズ(そうなんだ!)

相手の意見に賛成したり、話の内容を肯定的に受け止めたりする時の表現です。

フレーズ意味使用シーン
I see.なるほど。理解したことを伝える基本の相槌。
That makes sense.それは理にかなってるね(なるほど)。相手の説明に納得した時によく使います。
Exactly!その通り!強い同意を示したい時に便利です。
Me too. / So do I.私もです。共通点が見つかった時にすぐ使いましょう。
I agree with you.賛成です。議論や真面目な話の場面でも使えます。

驚き・感情を表すフレーズ(すごい!)

感情を豊かに表現することで、会話のテンションが上がります。

少し大げさなくらい抑揚をつけて発音するのがコツです。

  • Really? / For real?(本当に?/ マジで?)
  • No way!(まさか!ウソでしょ!)
    ※良い意味でも悪い意味でも、信じられない驚きを表します。
  • That’s amazing! / That’s great!(すごいね!いいね!)
  • That sounds fun.(楽しそうだね。)
  • Oh my gosh!(ええっ!なんてこと!)

聞き取れなかった時のフレーズ(え、何て?)

質問の意味がわからなかったり、声が聞こえなかったりした時に、黙り込んでしまうのが一番良くありません。

「聞き返すこと」は失礼ではありません。むしろ、理解しようとする姿勢の表れです。

以下のフレーズを使って、堂々と聞き返しましょう。

フレーズ丁寧度意味
Sorry?カジュアルえ?(語尾を上げて言います)
Say that again?カジュアルもう一回言って?
Could you say that again, please?丁寧もう一度言っていただけますか?
What do you mean?普通どういう意味ですか?(意味を確認したい時)

困った時に使える「逃げ道」フレーズと断り方

「英語で聞かれたけれど、答えが思いつかない」
「誘われたけれど、断りたい」

そんな、答えにくい状況に対応するための「大人のフレーズ」をご紹介します。

これらを知っているだけで、精神的な余裕が生まれます。

答えがわからない時の「I don’t know」以外

「I don’t know.」は便利な言葉ですが、場合によっては「知らないよ(興味ないよ)」と突き放したように聞こえることがあります。

もう少し柔らかく、考えている姿勢を見せる表現を使いましょう。

  • I’m not sure.(ちょっと確信が持てないな/よくわからないな。)
    ※I don’t knowよりも柔らかく、便利な表現です。
  • I have no idea.(全く見当もつかないよ。)
    ※お手上げ状態の時に使います。
  • Let me check.(確認させて。)
    ※スマホで調べる時などに使えます。
  • That’s a good question.(いい質問ですね。)
    ※答えに窮した時に、時間を稼ぎつつ相手を褒めるテクニックです。

誘いを角を立てずに断る方法

「Can you come to the party?」と聞かれて、行けない時に「No.」と言うのは勇気がいりますし、関係性を壊しかねません。

英語での断り方の基本は「謝罪 + 理由 + 代案(あれば)」のサンドイッチです。

フレーズ意味解説
I’d love to, but I can’t.行きたいのは山々なんだけど、無理なんだ。「行きたい気持ち」を先に見せるのが最大のポイントです。
Sorry, I have plans.ごめん、予定があるんだ。具体的な予定を言わなくても、これで十分伝わります。
Maybe next time.また今度ね。やんわりと断る定番フレーズです。
I’m afraid I can’t.あいにく行けそうにありません。ビジネスや目上の人に対する丁寧な断り方です。

時間を稼ぐ「えーっと」の英語

答えを考えている間の「沈黙」を埋めるためのつなぎ言葉(フィラー)です。

日本語の「えーっと」「あのー」の代わりにこれらを使うだけで、英語を話している雰囲気がグッと増します。

  • Well…(ええっと…)
  • Let me see…(そうだなあ…)
  • You know…(ほら、あの…)
  • How can I say…(なんて言えばいいかな…)

これらを口にしながら、落ち着いて次の言葉を探しましょう。

まとめ:答え方のパターンを増やして英語を楽しもう

前後編にわたり、英語の疑問文に対する答え方を網羅的にご紹介してきました。

英語のコミュニケーションにおいて大切なのは、正確な文法で答えることよりも、「相手と言葉のキャッチボールを続けること」です。

今回ご紹介した中から、まずは以下の3つのステップで実践してみてください。

  1. 基本のYes/Noに「プラス一言」を添える練習をする。
  2. 「How are you?」に対して、その日の気分で違う答え方をしてみる。
  3. 聞き取れなかったら、笑顔で「Sorry?」と聞き返す。

最初はフレーズを見ながらでも構いません。

オンライン英会話や独り言の練習で何度も口に出すうちに、日本語で「はい」「いいえ」と言うのと同じくらい自然に、英語のフレーズが出てくるようになります。

「答え方」の引き出しが増えれば増えるほど、英語で話すことへの恐怖心が薄れ、会話そのものを楽しめるようになります。

失敗を恐れず、どんどん声に出していきましょう!