「英語を聞き取れるようになりたいけど、どの参考書を使えばいいかわからない」——そんな悩みを抱えている方は多いはずです。 書店に行くと棚いっぱいに並ぶリスニング参考書。どれも「ネイティブの英語が聞き取れる!」「TOEICスコアアップ!」とうたっていて、正直どれが自分に合うのか迷ってしまいますよね。
この記事では、英語を学び直したい初心者〜中級者の方に向けて、リスニング参考書の選び方・おすすめの一冊・効果的な使い方をまとめてご紹介します。 長年にわたって英語学習者のサポートをしてきた経験から、「本当に使える」参考書を厳選しました。ぜひ最後まで読んで、あなたにぴったりの一冊を見つけてください。
リスニング参考書を選ぶ前に知っておきたいこと
参考書選びで失敗しがちな原因のひとつは、「とりあえず有名なものを買う」という選び方です。リスニング力は人によって得意・不得意が異なるため、自分のレベルや目的に合った一冊を選ぶことがとても大切です。まず最初に、選び方の基本を押さえましょう。
自分のレベルを正確に把握する
参考書を選ぶ第一歩は、自分の現在地を正直に知ることです。「なんとなく聞いてわかる気がする」ではなく、実際に短い英語音声を聞いて、どの程度理解できるか試してみましょう。
たとえば、NHKラジオ講座の「英会話タイムトライアル(入門編)」を聞いて内容がすんなり入ってくるなら初級〜初中級。TEDの5分程度のトークを聞いて話の流れが追えるなら中級以上と考えるのがひとつの目安です。
レベル判定に使えるのは、英検・TOEIC・TOEFLなどの公式スコアも有効です。英検3〜4級相当なら初級向け、英検2級〜準1級相当なら中級向けの参考書からスタートするとスムーズに学習が進みます。自分のレベルより難しい本を選ぶと挫折しやすく、簡単すぎると成長が止まります。「少しだけ難しい」と感じる本が最も効果的です。
目的別に参考書を使い分ける
リスニング参考書は、「目的」によって選ぶべき本が変わります。たとえば英検・TOEICなどの試験対策が目的なら、試験形式に特化した問題集が必要です。日常英会話や旅行英語に備えたいなら、実際の会話表現が多く収録されたものが適しています。
以下の表を参考に、あなたの目的を整理してみましょう。
| 目的 | おすすめの参考書タイプ | ポイント |
|---|---|---|
| 英検対策 | 英検公式過去問集・旺文社の英検シリーズ | 試験形式に慣れることが最優先 |
| TOEIC対策 | 公式TOEIC問題集・金のフレーズ系 | パート1〜4を繰り返し練習 |
| 日常英会話 | キクタン・シャドーイング教材 | リズムと自然な表現の定着が鍵 |
| ビジネス英語 | ビジネス英語リスニングDVD・音声教材 | 会議・プレゼン表現に特化したものを |
目的が複数ある場合は、まず一番優先度の高いものに絞って取り組むのが効果的です。いくつもの本に手を出すよりも、一冊をやり込む方がリスニング力は確実に伸びます。
音声の質とフォーマットを確認する
参考書を購入する前に、音声がどのように提供されているかを必ず確認しましょう。昔はCDが主流でしたが、今はスマートフォンで再生できるアプリ連動型や、QRコードで音声にアクセスできるものが増えています。
毎日通勤・通学中に聞きたい方には、スマホで手軽に再生できる参考書がベストです。また、収録音声がアメリカ英語のみなのか、イギリス・オーストラリア英語なども含まれているかも確認しておくと、試験対策の幅が広がります。たとえば英検2級以上やTOEFLでは、様々なアクセントの英語が出題されます。音声の多様性も参考書選びの重要な基準の一つです。
口コミと発行年を必ずチェック
書店やネットで参考書を選ぶとき、つい表紙やキャッチコピーだけで判断してしまいがちです。しかし、実際に使った人の口コミは非常に参考になります。「音声がクリアで聞きやすい」「解説が丁寧で独学しやすい」といったリアルな声は、書店では得られない情報です。
また、発行年(最新版かどうか)も重要です。試験の出題形式は数年に一度変わることがあります。たとえば英検は2024年度から一部形式が変更されており、古い参考書のまま対策すると実際の試験とズレが生じることがあります。できるだけ最新版を選ぶようにしましょう。
初心者に本当に使えるリスニング参考書5選
英語を学び直す初心者の方にとって、最初の一冊選びはとても重要です。難しすぎると嫌になってしまい、簡単すぎると達成感が得られません。ここでは、現場での指導経験をもとに「初心者が最初に取り組むべき」おすすめ参考書を厳選しました。
キクタンEnglish Starter(アルク)
「キクタンEnglish Starter」(アルク)は、英語の音に慣れるところから始めたい方に最適な一冊です。単語をリズムに乗せながら音で覚える「チャンツ学習法」を採用しており、耳から自然に英語が入ってきます。1日8語×60日間という明確な学習ペースが設定されているため、初心者でも続けやすい設計になっています。
この参考書の特徴は、「聞く→声に出す→覚える」という流れを繰り返すことで、単語力とリスニング力を同時に伸ばせる点です。音声はアプリでも聞けるため、通勤・通学中にも活用できます。英語の音への苦手意識がある方の最初の一歩として、多くの学習者から支持されている参考書です。
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。(学研)
「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」(学研)は、英語を学び直したい大人の初心者に特に人気の高い参考書シリーズです。読み・書きだけでなく、リスニングのトレーニングもセットになっており、基礎からしっかり固められます。
解説が非常に丁寧でわかりやすく、「なぜそう聞こえるのか」という理由まで説明されています。たとえば「want to」が「ワナ」に聞こえる理由など、音変化のルールも丁寧に説明されているため、独学でも安心して取り組めます。リスニングが苦手な根本的な原因を解消したい方にとって、非常に効果的な一冊です。
英語耳(松澤喜好著・アスキーメディアワークス)
「英語耳」(松澤喜好著)は、リスニング参考書の定番として長年支持されているロングセラーです。英語の「音」そのものに着目し、発音の仕組みを理解することでリスニング力を向上させるという独自のアプローチが特徴です。
最初は発音の練習が中心ですが、これがリスニング力の根本的な底上げにつながります。「聞けない音は発音できない、発音できない音は聞き取れない」という原則に基づいており、初心者が最初にぶつかる「英語の音が日本語と違いすぎてわからない」という壁を確実に乗り越えられます。地道に取り組む価値のある一冊です。
TOEICテスト公式問題集(ETS)
TOEIC受験を目指している方なら、「TOEICテスト公式問題集」(ETS)は必携の一冊です。試験を作成しているETSが公式に出版しているため、本番と全く同じ形式・難易度の問題で練習できます。
リスニングパート(パート1〜4)は実際の試験と同じスピード・アクセントの音声が収録されており、本番を意識した練習ができます。初心者のうちはスコアより「形式に慣れる」ことを目的に使うのがおすすめです。まずはパート1(写真描写問題)から取り組み、少しずつパート2・3・4へと進んでいきましょう。
NHKラジオ「英会話タイムトライアル」テキスト
NHKラジオ「英会話タイムトライアル」は、毎月550円程度で購入できる非常にコストパフォーマンスの高い学習教材です。月ごとにテーマが設定されており、日常的な場面で使われる英語フレーズを中心に、リスニングとスピーキングを同時に練習できる構成になっています。
NHKのラジオ放送と連動しているため、繰り返し聞くことができ、毎日少しずつ学習を続けるリズムが自然に身につきます。費用を抑えながらも継続的な学習を実現したい方にとって、非常に優れた選択肢のひとつです。
中級者が壁を突破するためのリスニング参考書
ある程度英語の基礎は身についているのに、「なかなかネイティブの英語が聞き取れない」「試験のスコアが伸び悩んでいる」という方は、中級者の壁にぶつかっている状態です。ここでは、中級者が次のステージへ進むためのおすすめ参考書を紹介します。
シャドーイングで一気に伸ばす「究極の英語リスニング」(アルク)
「究極の英語リスニング」シリーズ(アルク)は、中級者以上を対象にした本格的なリスニング強化教材です。ニュース・インタビュー・物語など多様なジャンルの英語音声を使って、シャドーイング・ディクテーション・多聴という3つのトレーニングを組み合わせながら学べます。
特にシャドーイング(音声を聞きながら同時に口で繰り返す練習)は、リスニング力を飛躍的に伸ばす効果があることで知られています。このシリーズは「Vol.1(5000語レベル)〜Vol.4(10000語レベル)」と段階的に難易度が上がるため、自分のレベルに合ったところから始められます。
英検準1級リスニング問題集(旺文社)
中級者が英検準1級を目指す場合、旺文社の「英検準1級 リスニング問題集」は外せない一冊です。準1級のリスニングは、日常会話だけでなく講義・インタビュー・会議のような場面も含まれており、高い理解力と集中力が求められます。
この参考書では、問題のパターン別に対策できるように構成されており、間違えた問題の原因分析もしやすいつくりになっています。音声はCD付きで、アプリでも再生可能。本番を想定した時間配分の練習も含めて、しっかり対策したい中級者に最適です。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ(朝日新聞出版)
「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」(朝日新聞出版)は、TOEIC対策の定番中の定番として多くの学習者に支持されています。単語集でありながら、リスニングに必要なフレーズを音声で繰り返し練習できる点がリスニング力向上にも役立ちます。
TOEICのリスニングパートに頻出する表現が600フレーズ厳選されており、1日30分の学習で2〜3ヶ月で一通り完成できる設計です。700〜800点を目指している中級者が語彙とリスニングを同時に強化するための一冊として、多くの英語学習コーチからも推薦されています。
TEDトークを使ったリスニング強化法
参考書ではありませんが、TEDトーク(ted.com)は中級者以上のリスニング強化に非常に効果的な無料コンテンツです。科学・ビジネス・社会問題などさまざまなジャンルの短いスピーチが英語字幕付きで視聴でき、実際のネイティブのスピーチに近い英語を大量に聞くことができます。
学習方法としては、まず英語字幕なしで内容を把握しようとして聞き、次に英語字幕を表示して確認、最後に気に入ったフレーズをシャドーイングするという3ステップが効果的です。目安として、5〜10分のトークを1週間かけて徹底的に聞き込む「精聴」スタイルで取り組むと、リスニング力が着実に伸びていきます。
リスニング力が伸びる参考書の正しい使い方
どんなに優れた参考書も、使い方を間違えると効果が半減してしまいます。多くの英語学習者が陥りがちな間違いと、リスニング力が確実に伸びる正しい使い方のポイントを整理します。
「ながら聴き」だけでは伸びない理由
「毎日英語を聞いているのに全然上達しない」という悩みをよく聞きます。その原因の多くは、「ながら聴き」に頼りすぎていることです。電車の中でBGM感覚で英語音声を流しているだけでは、リスニング力はほとんど伸びません。
リスニング力を伸ばすためには、「意識を集中して聞く」という能動的な聴き方(精聴)が必要です。短い音声をしっかり集中して聞き、意味を取ろうとする練習を毎日10〜15分行うだけで、同じ時間のながら聴きより何倍も効果があります。精聴の習慣をまず身につけることが、リスニング上達への最短ルートです。
シャドーイングの正しいやり方
シャドーイングは、音声を聞きながら少し遅れて声に出して繰り返す練習法です。TOEICや英検の対策でも、英語力を上げる手段として多くの英語コーチが推奨しています。ただし、やり方を間違えると効果が出にくいため、正しい手順を確認しましょう。
シャドーイングの基本ステップは以下の通りです。
- ステップ1:まず音声を1回通して聞き、全体の内容を把握する
- ステップ2:スクリプト(テキスト)を見ながら内容を確認する
- ステップ3:スクリプトを見ながら音声に合わせて声に出す(音読シャドーイング)
- ステップ4:スクリプトを見ずに音声だけで声に出す(本番シャドーイング)
- ステップ5:同じ音声で繰り返し練習し、スラスラ言えるようになるまで続ける
いきなりスクリプトなしでシャドーイングしようとすると難しくて挫折しやすくなります。ステップ3から丁寧に取り組み、最終的にスクリプトなしで追いかけられるようになることを目標にしましょう。一つの音声を5〜10回繰り返すことで、自然と英語のリズムが体に入ってきます。
ディクテーションで弱点を見つける
ディクテーションとは、英語の音声を聞いてそのまま文字に書き起こす練習です。一見地味に見えますが、「自分がどの音を聞き取れていないか」を明確にするという点で、非常に効果的なトレーニングです。
たとえば「would have」が「ウダ」に聞こえる音変化、「did you」が「ヂヂュ」になる連結音など、自分が苦手とする音のパターンがディクテーションをすることで浮き彫りになります。間違えた箇所を参考書で確認し、その音だけを集中的に練習することで、苦手なパターンを着実に克服できます。週1回のディクテーション習慣が、リスニング力の着実な向上につながります。
継続するための学習習慣の作り方
どんなに良い参考書を買っても、続けなければ意味がありません。リスニング学習を継続するための習慣化のコツをいくつか紹介します。
- 学習する時間帯を固定する(例:朝起きてすぐの15分、夜寝る前の10分)
- 1日の目標を小さく設定する(1ユニットだけ、10分だけ、でもOK)
- スマホのホーム画面に参考書アプリを置いて「すぐ開ける」環境をつくる
- 学習記録をつけて、積み重ねを可視化する
習慣化のポイントは「完璧にやろうとしないこと」です。疲れた日は5分だけ音声を流すだけでも問題ありません。「続けること」そのものが最大の学習効果を生み出します。3週間続けると習慣になると言われているので、まず21日間を目標に取り組んでみましょう。
英語リスニングにおすすめの学習アプリ・オンライン教材
参考書と並行して活用したい、スマートフォンやパソコンで使えるリスニング学習ツールを紹介します。通勤・通学の隙間時間や、参考書での学習を補うかたちで取り入れると、学習効率がぐっと上がります。
スタディサプリEnglish(リクルート)
「スタディサプリEnglish」(リクルート)は、月額約3,000円で利用できるオンライン英語学習サービスです。TOEIC対策・日常英会話・ビジネス英語の3コースがあり、それぞれにリスニング問題が豊富に収録されています。
スマホで手軽にリスニング練習ができ、AIが弱点を分析して個別に最適な問題を出題してくれる機能も搭載されています。TOEIC対策では、パート1〜4まで模擬問題を繰り返し解けるため、試験本番に向けた実践力をしっかり養えます。参考書と並行して使うことで、インプットとアウトプットのバランスが取りやすくなります。
Podcastで本物の英語を聴く習慣をつける
英語力が初中級以上になってきたら、英語のPodcast(ポッドキャスト)を日常的に聞く習慣を取り入れることをおすすめします。無料で利用できるコンテンツが豊富で、スマートフォンのポッドキャストアプリから手軽にアクセスできます。
初心者〜中級者におすすめのPodcastとしては以下が挙げられます。
- BBC Learning English:ゆっくりはっきりとしたイギリス英語で学べる
- VOA Learning English:スロースピードで話されるアメリカ英語のニュース
- TED Talks Daily:ネイティブスピードだが内容が充実している
- 6 Minute English(BBC):6分程度の短いエピソードで毎日継続しやすい
最初は内容が50〜60%程度しかわからなくても構いません。毎日聞き続けることで、徐々に聞き取れる割合が増えていきます。スクリプトが公開されているものを選ぶと、後から確認もできて学習効果が高まります。
YouTubeチャンネルを活用する
YouTubeも、無料で質の高いリスニング学習ができる優れたプラットフォームです。特に英語字幕付きの動画は、聞きながら文字でも確認できるため、リスニング練習に最適です。
おすすめのチャンネルとしては、「English with Lucy」「Rachel’s English」「Speak English with Vanessa」などが挙げられます。これらはいずれも発音・リスニング・リズムの説明が丁寧で、英語学習初心者〜中級者に非常に人気があります。字幕設定を「英語字幕」にして視聴することで、耳と目の両方から英語のリズムを吸収できます。
英語学習アプリ「Duolingo」と「Elsa Speak」
「Duolingo(デュオリンゴ)」は、ゲーム感覚で英語を学べる無料アプリです。リスニング問題も多数含まれており、毎日少しずつ続けることで英語への抵抗感を減らせます。完全な初心者でも楽しく始められるため、「まず英語に慣れる」段階に最適です。
「Elsa Speak(エルサスピーク)」は、AIが発音を分析してフィードバックをくれるアプリです。発音が改善されることでリスニング力も向上するという相乗効果があります。どちらも無料プランで基本機能を試してから、有料プランへの移行を検討するのがおすすめです。
試験別リスニング対策のポイントと参考書の使い方
英検・TOEIC・TOEFLなど、目指す試験によってリスニング対策のアプローチは大きく異なります。それぞれの試験の特徴と、効果的な参考書の使い方をまとめました。
英検リスニング対策(3級〜2級)
英検のリスニングは、3〜4級は日常的な会話、2級以上はやや長いパッセージやインタビューが出題されます。3・4級を受験する場合は、日常英語の聞き取り練習が中心。2級以上では、「放送される文を1回だけ聞いて答える」というプレッシャーへの慣れも重要です。
対策の基本は、旺文社「英検 リスニング問題集」シリーズの過去問を繰り返し解くことです。問題を解いたら必ず音声を繰り返し聞き、スクリプトと照らし合わせて聞き取れなかった部分を確認しましょう。目安として、受験の2〜3ヶ月前から週3〜4回の練習を継続することで、本番でも落ち着いて問題に取り組める状態になります。
TOEICリスニング対策(600点〜800点を目指す)
TOEICのリスニングは全100問で、全体スコアの半分がリスニング(495点満点)を占めます。そのため、リスニング力の向上がスコアアップに直結します。600点台を目指すなら、パート1・2を確実に得点できるようにすることが優先です。
おすすめの学習法は、「公式問題集で形式に慣れる → 金のフレーズで語彙強化 → スタディサプリで繰り返し練習」というサイクルです。特にパート3・4は先読み(次の設問を音声が流れる前に読んでおく)のスキルが重要で、これは練習を積むことで確実に身につけられます。週1回は本番形式で時間を計って解く練習を取り入れましょう。
TOEFL・IELTSリスニング対策(海外留学を目指す方向け)
TOEFLやIELTSは、海外の大学・大学院進学に必要なスコアを取るための試験です。TOEFLのリスニングは「大学の講義や学生の会話」が中心で、アカデミックな語彙や複雑な論理展開の理解が求められます。IELTSはイギリス・オーストラリア英語のアクセントに慣れることも重要です。
対策には、「TOEFL iBT Listening(公式ガイド)」や「Cambridge IELTS公式問題集」が定番です。これらは本番と同じ形式・難易度で練習できるため、試験に向けた慣れを積むのに最適です。また、大学の講義形式に近い英語を聞き慣れておくために、Coursera(コーセラ)やedXで公開されている英語講義の動画を視聴する習慣もあわせて取り入れると効果的です。
大学受験・センター試験リスニング対策
共通テストのリスニングは、2021年度から配点が200点満点に引き上げられ、英語全体の得点に大きく影響するようになりました。出題形式はパート1〜6に分かれており、日常会話・インタビュー・議論・長めのモノローグなど多様な場面が含まれます。
対策には、旺文社「共通テスト英語リスニング問題集」や河合塾・駿台から出版されている予想問題集が役立ちます。また、早稲田・慶應・東大など難関大学の二次試験では独自のリスニング形式を採用している大学もあります。志望校の過去問を早めに確認し、形式に合わせた対策を取ることが重要です。
リスニング参考書をより効果的に活用するための学習環境づくり
参考書を選んで使い始めたら、次は学習を継続するための「環境づくり」が大切になります。良い環境があれば、自然と勉強が習慣になり、リスニング力はより早く伸びていきます。
スマートフォンの使い方を見直す
英語学習を習慣化するうえで、スマートフォンは最強の学習ツールにも、最大の誘惑にもなります。SNSや動画アプリに使う時間の一部を、英語リスニングアプリや音声教材に置き換えるだけで、学習時間は劇的に増えます。
具体的には、英語学習アプリをホーム画面の目立つ位置に配置すること、Spotifyや Apple Musicのプレイリストに英語音声教材を加えることなど、日常の動線に英語が自然に入ってくる仕掛けをつくると効果的です。「意識して勉強する」から「気がついたら英語を聞いている」という状態が理想です。
英語学習コミュニティに参加する
一人で参考書を進めていると、モチベーションが続かないことがあります。そんなときは、英語学習仲間とつながれるコミュニティやオンラインサークルに参加することを検討しましょう。
たとえば、英会話スクール(ECC・NOVA・Gaba)のグループレッスン、英語学習系のTwitter(現X)やInstagramのコミュニティ、Reddit の r/languagelearning などは、同じ目標を持つ仲間と交流できる場として人気があります。進捗を報告し合ったり、おすすめ参考書を共有したりする中で、自然とモチベーションが維持されます。
週ごとに学習を振り返る習慣をつける
リスニング力は、短期間で劇的に伸びることはほとんどありません。だからこそ、週ごとに自分の進捗を振り返る習慣が大切です。「今週聞けた音声の量」「新たに気づいた苦手な音のパターン」「正答率の変化」などを記録しておくと、成長の実感が得られます。
振り返りの際には、「何ができるようになったか」にフォーカスすることが重要です。できないことばかりに目を向けると、学習が苦しくなってしまいます。小さな成長を積み重ねることが、長期的なリスニング力向上につながります。1ヶ月に1回は同じ音声を使ってディクテーションを試み、上達を数値で確認する機会も設けましょう。
プロのコーチや英会話講師を活用する
独学には限界を感じたとき、あるいは効率よくスコアアップしたいときは、英語コーチングや英会話スクールのプロ講師に相談するという選択肢もあります。自分に合った参考書の選び方や、弱点に特化した練習方法を個別にアドバイスしてもらえることは、独学では得られない大きなメリットです。
おすすめのサービスとしては、Progrit(プログリット)、ENGLISH COMPANY、ライザップイングリッシュなどのコーチング型英語スクールがあります。3〜6ヶ月の短期集中プログラムで、TOEICスコアを大幅に向上させた実績を持つスクールも多くあります。費用はかかりますが、「最短で結果を出したい」という方には非常に効果的な方法です。
まとめ:リスニング参考書は「自分に合った一冊」を選んで続けることが最重要
この記事では、リスニング参考書の選び方から初心者・中級者向けのおすすめ書籍、効果的な使い方、試験別の対策方法まで幅広く解説しました。
最後にあらためて大切なポイントを整理します。
- 参考書は自分のレベルと目的に合ったものを選ぶことが最優先
- 「ながら聴き」だけでなく、精聴・シャドーイング・ディクテーションの練習を取り入れる
- 一冊を浮気せずにやり込むことで、確実にリスニング力は伸びる
- アプリやPodcast・YouTubeなど無料ツールと組み合わせると学習効率がアップ
- 英語力は継続することで必ず伸びる。小さな成長を積み重ねることを忘れずに
どんな参考書を選んでも、毎日少しずつ続けることが上達への一番の近道です。焦らず、自分のペースで一歩ずつ前に進んでいきましょう。
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