MARCHの英語で差をつける!受験生が知っておくべき傾向と対策

MARCHを目指すとき、多くの受験生が最初に壁にぶつかるのが英語です。明治・青山学院・立教・中央・法政の5大学はそれぞれ異なる出題傾向を持ち、「なんとなく勉強した」だけでは合格ラインに届かないことも少なくありません。

この記事では、各大学の英語の特徴から効果的な勉強法、おすすめ参考書まで、経験豊富な教育アドバイザーの視点からわかりやすくまとめました。英語を武器にしてMARCH合格をつかみましょう。

MARCHの英語とは?各大学の特徴をおさえよう

MARCHの英語は大学によって出題スタイルが大きく異なります。同じ「MARCH」というくくりでも、長文中心の大学もあれば文法問題が多い大学もあるため、志望校に合わせた対策が非常に重要です。まずは各大学の特徴を把握することから始めましょう。

明治大学の英語の特徴

明治大学の英語は長文読解の比重が高く、1問あたりの文章量が多いのが特徴です。特に商学部・政治経済学部では700〜1000語を超える英文が出題されることもあります。設問の形式は選択式が中心ですが、文脈理解力と速読力が試されます。語彙レベルも高く、単語帳は「システム英単語(駿台文庫)」や「英単語ターゲット1900(旺文社)」レベルまで仕上げておくことが求められます。また、整序問題(並べ替え)が出題される学部もあるため、英文法の基礎固めも欠かせません。

青山学院大学の英語の特徴

青山学院大学の英語は英語4技能(読む・聞く・書く・話す)に対する意識が高い大学として知られています。出題形式は長文読解が中心ですが、設問の中に英文和訳や内容一致問題が組み合わさっており、単純な知識よりも「英語で考える力」が問われます。英検やTEAPなどの外部検定スコアを活用できる入試方式もあるため、検定試験を並行して受験している人にとっては有利な面もあります。理解力と表現力の両方を伸ばす学習が合格への近道です。

立教大学の英語の特徴

立教大学は2021年度入試から独自の英語試験を廃止し、英検・TEAP・TOEFLなどの外部検定試験のスコアを英語の成績として利用する形式に変更しました。そのため、立教を第一志望にする受験生は英検2級以上(できれば準1級)を早めに取得しておくことが合格のカギになります。英検の勉強は大学受験の英語対策にもつながるため、一石二鳥の学習戦略が立てられます。スコアが合否に直結するため、複数回の受験で高スコアを狙う計画的な準備が大切です。

中央大学・法政大学の英語の特徴

中央大学の英語は長文読解と文法・語彙問題がバランスよく出題されます。学部によって差はあるものの、標準的な難易度で安定しており、基礎をしっかり固めた受験生が得点しやすい傾向があります。一方、法政大学は語彙力と文脈理解が重視されるオーソドックスな出題が多く、空所補充や整序問題が頻出です。どちらの大学も「基礎の完成度」が得点に直結するため、焦らず土台を築くことが合格への最短ルートです。

MARCH英語の目標スコアと偏差値の目安

MARCH合格を目指す上で、現在の自分の英語力を数字で把握することはとても重要です。模試の偏差値や英検のスコアを参考に、どのレベルまで引き上げる必要があるかを明確にしましょう。

模試偏差値の目安

河合塾や駿台の模試を基準にした場合、MARCH合格に必要な英語の偏差値は概ね58〜65程度が目安とされています。ただし学部によって異なり、青山学院大学の文学部英米文学科や立教大学の異文化コミュニケーション学部は特に英語の配点が高く、偏差値65以上を安定して取れる実力が必要です。まずは全統模試(河合塾)や駿台模試を定期的に受験し、自分の現在地を把握する習慣をつけましょう。

大学学部例英語偏差値目安特記事項
明治大学商学部・政経学部60〜63長文読解が中心
青山学院大学文学部英米文学科63〜67英語配点が高い
立教大学全学部英検スコア活用外部検定必須
中央大学法学部60〜63文法・語彙が頻出
法政大学文学部58〜62標準的な出題傾向

上記の偏差値はあくまで目安です。年度によって変動があるため、最新の入試情報は各大学の公式サイトや予備校の情報を必ず確認してください。

英検・外部検定の目標スコア

特に立教大学を志望する場合、英検2級の合格は最低ライン、準1級取得を目指すと大きなアドバンテージになります。英検2級の二次試験合格スコアは1980点(2304点満点)が基準ですが、立教大学への利用ではCSEスコア2200点以上を目標にすると安心です。また、TOEFLやIELTSなども利用可能な大学・学部があるため、自分の得意な形式に合わせて選択することをおすすめします。

現在の実力をチェックする方法

英語力を正確に把握するためには模試の定期受験が最も効果的です。年に3〜4回は全国規模の模試を受け、偏差値の推移を記録しましょう。また、過去問を解いて時間内に何割解けるかをチェックするのも有効です。「センター試験(共通テスト)で8割以上取れる」レベルが、MARCH対策をスタートさせる目安と考えてください。現時点で6割以下なら、まず基礎固めに集中する期間を設けることが先決です。

MARCH英語に必要な単語力と文法力の鍛え方

英語の学習において、単語と文法は学習の二大柱です。どんなに読解テクニックを磨いても、語彙力と文法力がなければ問題を解くことはできません。ここでは効率的な習得法をご紹介します。

英単語の効果的な覚え方

MARCH合格に必要な語彙数は約5,000〜6,000語と言われています。これを効率よく身につけるには、単語帳を1冊決めて繰り返すことが大切です。おすすめは「システム英単語(駿台文庫)」または「英単語ターゲット1900(旺文社)」です。1日100語を目標に、まず全体を3周することを目指しましょう。覚える際は「英語→日本語」の方向だけでなく、「日本語→英語」でも確認することで、記憶の定着率が上がります。また、語彙アプリ「mikan」や「Anki」を併用するとスキマ時間も活用できます。

英文法の基礎固めと効率的な習得法

文法の学習では、まず大岩のいちばんはじめの英文法(東進ブックス)などで基礎を確認してから、「NextStage(桐原書店)」や「Vintage(いいずな書店)」といった網羅型の問題集に進むのが王道ルートです。文法問題は暗記だけでなく、「なぜそのルールがあるのか」を理解することで応用が効くようになります。特に仮定法・関係詞・分詞構文・時制は頻出テーマです。週1回、苦手単元をまとめて復習する時間を作るだけで定着度が大きく変わります。

語彙・文法の学習スケジュール例

  • 高2〜高3の4月:基礎英文法の完成(大岩・Forest等)
  • 高3の5月〜7月:単語帳1冊を3周、NextStage全範囲1周
  • 高3の8月〜10月:苦手文法の補強、過去問演習の開始
  • 高3の11月〜本番:志望校の過去問中心、弱点の最終補強

上記はあくまで一例です。現在の学力や志望校に合わせて柔軟に調整してください。特に立教大学志望の場合、英検の受験スケジュールも組み込む必要があります。

長文読解を攻略するための3つのコツ

MARCHの英語において、長文読解の得点が合否を大きく左右します。英文が長くなればなるほど、テクニックと練習量の差が出やすい分野です。ここでは読解力を高めるための実践的なコツをお伝えします。

パラグラフリーディングを身につける

パラグラフリーディングとは、段落ごとの「トピックセンテンス(主題文)」を素早く見つけ、全体の論理構造を把握しながら読む技術です。英語の文章は基本的に「主張→根拠→例示→結論」という構造で書かれているため、この流れを意識するだけで読解スピードが上がります。まずは「英語長文ハイパートレーニング(桐原書店)」「やっておきたい英語長文700(河合出版)」などの問題集で練習しましょう。設問を先に読んでから本文を読む「設問先読み法」も有効です。

精読と速読を使い分ける

長文対策には精読(細かく正確に読む)と速読(全体の流れをつかむ)の両方が必要です。普段の学習では精読を中心に行い、文構造(SVO・関係詞・分詞など)を意識しながら解釈する練習を積みましょう。一方、本番では時間制限があるため、速読のトレーニングも欠かせません。音読を毎日行うことで、読む速度と理解力を同時に鍛えることができます。1日15分の音読習慣は、3ヵ月後に大きな差となって現れます。

読解問題の設問パターンを覚える

MARCHの長文問題には出題パターンに一定の傾向があります。代表的なものは「内容一致問題」「下線部の意味問題」「空所補充問題」「タイトル・主旨問題」の4種類です。それぞれの解き方のコツを理解しておくと、初見の文章でも得点につながりやすくなります。例えば内容一致問題では、選択肢の「言い換え」に気づく練習が重要で、原文の表現と選択肢の表現が異なる言葉で同じ内容を示していることがよくあります。過去問でパターンに慣れることが最善の対策です。

英語長文が苦手な高校生へ。基礎から早慶・国公立レベルまで確実に得点力を伸ばす完全ロードマップ

MARCH英語対策におすすめの参考書・問題集

書店に行くと英語の参考書は数えきれないほどあり、どれを選べばいいか迷ってしまいます。ここでは学習段階別に厳選した参考書をご紹介します。自分のレベルに合ったものを1冊ずつ丁寧に仕上げるのが合格への近道です。

基礎固めにおすすめの参考書

英語の土台をつくるには、まず文法の全体像をつかむことが大切です。「大岩のいちばんはじめの英文法(東進ブックス)」は中学英語の延長線上にある高校英文法をイチから丁寧に解説しており、英語が苦手な人でも無理なく取り組めます。単語については「ターゲット1400(旺文社)」から始め、習熟したら「ターゲット1900」や「システム英単語」に進む2ステップ方式がおすすめです。基礎段階で焦って難しい参考書に手を出すのは逆効果なので、まずはこの段階を確実にクリアしましょう。

標準〜応用レベルの問題集

基礎が固まったら、「NextStage(桐原書店)」または「Vintage(いいずな書店)」で文法・語法・語彙を網羅的に演習しましょう。どちらも収録問題数が多く、MARCH頻出テーマを幅広くカバーしています。長文読解には「やっておきたい英語長文700(河合出版)」が定番で、解説も丁寧です。英文解釈の力を強化したい場合は「基礎英文問題精講(旺文社)」も並行すると読解力が格段に上がります。

過去問演習の進め方

参考書・問題集での学習がある程度進んだら、10月以降に志望校の過去問演習を本格的にスタートするのが理想的なタイミングです。過去問は解いて終わりではなく、間違えた問題を徹底的に復習することに意味があります。「赤本(教学社)」を使い、最低でも3年分、できれば5年分を解いてください。解いた後は時間配分・得点パターン・苦手分野を記録し、残りの学習時間を戦略的に使うことが大切です。

学習段階参考書・問題集名出版社ポイント
基礎大岩のいちばんはじめの英文法東進ブックスゼロから始めるのに最適
基礎〜標準英単語ターゲット1900旺文社定番単語帳、解説が丁寧
標準NextStage / Vintage桐原・いいずな文法・語法の総合演習
応用やっておきたい英語長文700河合出版本番レベルの長文対策
仕上げ赤本(各大学版)教学社5年分以上の演習推奨

上記はあくまで代表的な選択肢です。「この参考書を全部やらなければ」と思う必要はありません。自分の学習段階に合った1〜2冊に絞って、やり込むことが最も効果的です。

予備校・塾を活用してMARCH英語を攻略する方法

独学でも合格は可能ですが、プロのサポートを活用することで合格確率を大幅に高めることができます。自分の学習スタイルや予算に合った選択肢を探してみましょう。

大手予備校のMARCH対策コース

河合塾・駿台・東進ハイスクールはMARCH対策に特化したコースや講座を展開しており、志望校別の英語対策授業を受けることができます。河合塾の「MARCH・関関同立英語」コースや東進の「志望校別特訓」などは、各大学の出題傾向に合わせたカリキュラムが組まれており、効率よく対策を進めることができます。授業だけでなく定期的な模試で自分の位置を確認できる点も大手予備校の強みです。費用は年間で数十万円かかることもあるため、入塾前にしっかり比較検討することをおすすめします。

個別指導塾・オンライン塾の活用

自分のペースで学びたい人には個別指導塾やオンライン塾が向いています。「スタディサプリ(リクルート)」は月額2,178円(税込)から利用でき、MARCH対策の英語講座も充実しています。関谷文宏講師の「関文の英語」や肘井学講師の読解・文法講座は特に評判が高く、授業の質は大手予備校に引けを取りません。個別指導では「明光義塾」「ITTO個別指導学院」「トライ」などが全国展開しており、苦手分野に絞ったオーダーメイドの指導を受けることができます。

独学で成果を出すための工夫

費用面やスケジュール面の都合で独学を選ぶ場合でも、「学習の記録をつけること」と「定期的に模試を受けること」の2点を徹底することで成果が出やすくなります。Notionやスプレッドシートで学習時間・進捗・模試偏差値を記録し、週1回振り返る習慣をつけましょう。また、YouTubeには「ただよび」「Beパブリック」など無料で高品質な英語解説動画もあります。独学だからといって遠回りせず、これらのリソースをうまく組み合わせて計画的に学習を進めることが大切です。

以下の記事もCHECK!!